家づくりを進めていると、一度は耳にする「長期優良住宅」。
我が家も住友林業で建築する際には長期優良住宅の認定を取得しました。
当時は、
長期優良住宅の認定をとるかとらないか聞かれた記憶もなく
「住友林業の仕様なら標準で長期優良住宅とれますから」
「税金の優遇がありますから」
といわれ特に疑問にも思わずだったのですが
改めて調べてみるとメリットだけではなくデメリットも多く
果たして取得したのが正解だったのか・・・と考える日々。
これから家づくりをされる方の参考になればと思い、まとめてみます。
長期優良住宅とは?
簡単に言うと、
長く安心して住める住宅として国の基準を満たした家
のこと。
耐震性や劣化対策、省エネ性能などについて一定の基準をクリアし
認定を受けることで長期優良住宅になります。
いま殆どのハウスメーカーではこの長期優良住宅の取得をしているのではないかと思います。
長期優良住宅のメリット
① 税金の優遇を受けられる
長期優良住宅の大きなメリットのひとつが税制優遇です。
住宅ローン控除や登録免許税、不動産取得税などで優遇を受けられます。
家づくりはとにかくお金がかかるので、これは大きなメリットだと思います。
② 資産価値を維持しやすい
将来売却することになった場合、
「長期優良住宅の認定を受けている家」
というのは一つのアピールポイントになります。
もちろん必ず高く売れるわけではありませんが、住宅の性能を証明しやすいというメリットがあります。
③ 住宅性能への安心感がある
長期優良住宅は、
耐震性
劣化対策
維持管理のしやすさ
省エネ性能
などについて一定の基準を満たしています。
「とりあえず最低限の性能は確保されている」
という安心感はあると思います。
長期優良住宅のデメリット
① 建築時に費用がかかる
認定申請のための費用や手続きが必要になり
それに申請手数料などの費用がかかります。
② メンテナンスが必須
実はこれが意外と知られていないデメリットです。
長期優良住宅は、
「建てたら終わり」
ではなく、
「きちんとメンテナンスしながら長く住む」
ことが前提になっています。
そのため、認定時には維持保全計画というものを作成し、
点検時に指摘されたメンテナンスは
必ず行わなければなりません!
自分の家なのに
「いまお金が厳しいのでメンテナンスの時期をもう少し遅らせたい・・・」
という選択肢がなくなってしまうのです。
③ 将来的に点検や記録の保管が求められる
長期優良住宅では、
点検記録
修繕履歴
メンテナンス記録
などを保管しておくことが推奨されています。
実際には多くの方がハウスメーカーの定期点検を受けていると思いますが、
「長期優良住宅だから何もしなくていい」
という制度ではありません。
長期優良住宅を取得する一番のデメリットは何といっても
指摘されたメンテナンスが必須であることです
指摘されたすべてのメンテナンスを必ず行わなければなりません
これでは持ち家なのにマンションと同じです・・・
マンションは修繕積立をしているのでまだましですが
持ち家の場合は自分でためておかなければなりません
お金がないのでいまは修繕できませんは通らないのです
仮にメンテナンスを全く行わない場合どうなるのでしょうか。
通常の生活をしている中で、
「点検を一回忘れた」
程度で罰則になることはほとんどありません。
ただし、行政から報告を求められた際に虚偽の報告をしたり
改善指導を無視し続けたりした場合には、認定取り消しや罰則の対象になる可能性があります。
優遇を受けた分の税金を返還などという可能性もゼロではありません。
そのため、
「認定を取ったら終わり」
ではなく、
「認定後もお金をかけて家を維持していく制度」
という認識の方が正しいと思います。
まとめ
個人的には、長期優良住宅そのものはメリットも多い制度だと思います。
ただ、
「税金がお得になる制度」
というイメージだけで考えると少し違うかもしれません。
長期優良住宅は、
長く住むための性能と、長く住むためのメンテナンスの両方がセットになった制度です。
これから家づくりをされる方は、
認定を取ることだけでなく、
「将来どんなメンテナンスが必要になるのか」
という点もあわせて確認しておくことをおすすめします。
家を売却する予定が全くなく、
自分たちで住み潰す予定ならば
長期優良住宅の認定をあえて取らないというのも
選択肢のひとつだと思います。

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